Today’s China① 若者はインバウンドを牽引する

一昔前まで、「訪日中国人」と聞くと、カラフルな服装に身を包み、集団で観光地を回る中高年の団体旅行者を思い浮かべる方も多いかもしれません。そうした団体ツアーが目立っていた時期もありましたが、現在の訪日中国人旅行者の実像は、大きく変わっています。

円グラフ「訪日中国人の年齢層(2025年1-3月)」からわかるように、30代以下の若い世代が全体の72%を占めており、多くが20〜30代の個人旅行者です。彼らは、事前にSNSや動画で日本の情報を収集し、自分の趣味や関心に合わせて旅程を自由に組んでいます。

さらに、「訪日中国人の旅行手配方法」の図からもわかる通り、個人旅行の割合はコロナ禍以前から年々増加しており、団体観光ビザが再開された現在でも、この傾向は続いています。

円グラフ「訪日中国人の年齢層(2025年1-3月)」からわかるように、30代以下の若い世代が全体の72%を占めており、多くが20〜30代の個人旅行者です。彼らは、事前にSNSや動画で日本の情報を収集し、自分の趣味や関心に合わせて旅程を自由に組んでいます。

さらに、「訪日中国人の旅行手配方法」の図からもわかる通り、個人旅行の割合はコロナ禍以前から年々増加しており、団体観光ビザが再開された現在でも、この傾向は続いています。

若者の小グループや家族単位で訪日するスタイルが主流になっており、街中ですれ違っても、彼らが中国からの旅行者だと気づかないことも多いのです。

若い訪日中国人は、ファッションセンスやマナーも洗練されており、富裕層も多く、先進国の旅行者と変わりありません。メディアで取り上げられる“賑やかで目立つ中高年の団体客”とは対照的であり、もはや一括りに「中国人観光客」と語ることは現実に即していません。

これからの時代、訪日中国人の特性を正しく理解することが、ビジネスにおいても極めて重要になります。変化する訪日中国人像を捉え、多様なニーズに丁寧に向き合うことで、より豊かな交流や新たなビジネスの可能性が広がっていきます。

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