Today’s China⑦:地方発プロモーションの成功事例から学ぶ、訪日誘致のヒント

最近、中国との関係が話題になっています。団体旅行の予約がキャンセルされるなどカントリー・リスクの影響を受ける一方で、先日東洋経済オンラインでもご紹介しましたように、日本に魅力を感じ旅行に来る中国富裕層もいます。

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今回は、こういう不安定な国際情勢の中でも、選ばれ続ける観光地となるため、本当に求められていることを把握し、質の高いコンテンツを開発するためのヒントとなる事例を紹介します。

近年、地方自治体や民間企業の取り組みから、訪日客誘致のヒントが次々と生まれています。特に佐賀県の事例は、地方からでも中国市場に大きなインパクトを与えられることを示す好例です。
以前JNTO中国市場アドバイザー会議でこのお話をしましたので、皆さんに一部ご紹介します。

たとえば、熱気球イベントでは中華圏向けにSNSへ一度投稿しただけで、すぐにチケット購入者が現れ、イベントを目的に旅程を組んだ旅行者も複数登場しました。さらに事前の問い合わせへの丁寧な対応や、イベント後のフィードバックを通じて、訪問者同士の交流が生まれた点も印象的です。上海からの観光客が佐賀空港を利用し、嬉野温泉に立ち寄りながらイベントに参加する新しい流れが生まれ、地域経済にも波及効果をもたらしました。

この成功の要因は、まず様々なコンテンツを出してみることです。自治体がお持ちのコンテンツが受け入れられるかどうかは、実際にプロモーション戦略を実行しないと判断がつかないため、普段から様々なコンテンツを投稿し今回は成功したことにつながります。

また、「映え」だけでなく、「正確で最新の情報をシンプルに発信する」こと、そしてコメントへの返信など、旅行者と“友達感覚”でつながる双方向のやり取りを重視した点にあります。

情報があふれる今の時代、観光客は信頼できる一次情報を求めています。投稿を引き寄せるための綺麗な写真はもちろん、実用性、押しつけよりも共感が、行動を促す鍵になっているのです。

本年もお読みいただき、ありがとうございました。来年も最新の中国事情と実践的なプロモーション事例をもとに、インバウンド戦略に役立つヒントや貢献できる情報を発信してまいります。どうぞご期待ください

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