JTB観光文化267号特集に記事掲載:中国の高付加価値旅行者の真相

JTBの観光文化267号特集「高付加価値観光の本質」に「中国の高付加価値旅行者の真相」を寄稿しました。

TB総合研究所の機関誌『観光文化』最新号(第267号)では、「高付加価値観光の本質」をテーマに、これからの観光のあり方を多角的に掘り下げています。
その中で掲載された拙稿「中国の高付加価値旅行者の真相」では、中国の富裕層・若者層を中心とした新しい旅行トレンドと、その背景にある価値観の変化を分析しました 。

近年の中国人旅行者は、モノ消費からコト消費へと急速にシフトし、SNSでの共有体験を重視する傾向が顕著です。特に注目すべきは、都市部の若年層や高収入世帯の間で、旅に求める価値が“買い物”から“自分の興味・美意識に合う体験”へと移っていることです。彼らにとって「高付加価値」とは、価格ではなく、自分らしさを表現できる特別な体験を意味します。

一方で、団体観光のイメージに基づいた画一的な対応では、こうした層をつなぎとめることは難しくなっています。もはや一括りにはできない多様な旅の目的と価値観が存在しており、それを理解しなければ、高付加価値な市場では選ばれません。

記事では、訪日旅行データやSNS上の発信事例、中国富裕層旅行者への取材をもとに、「静かに旅を楽しむ層」や「テーマ型滞在」など、多様化する高付加価値旅行の実像を紹介しています。日本の観光地や事業者にとっても、量から質へと転換するいま、ヒントが多い内容です。

目次